通りすがりの人の言葉は背景までをすべて説明できているわけではないから
子供の頃はぽっちゃりしていて、中学に入り運動部に入って毎日ハードに動いてたら、痩せました。
自分の人生はポッチャリだと思い込んでたので、
「痩せようと思ったら痩せられるじゃん!」
その事に気がつきました。
しかし、中3で引退→げき太り。
久しぶりに会った人に、誰?わかんなかった!と言われました。
制服はパチパチ、にじゅうあご。
卒アルはトラウマのものとなりました。
高校に入り、とりあえず元には戻したものの、私のダイエット人生は始まりました。
お菓子づくりにはまって毎日のように持ってくる友人の好意を断り。
ナチュラルハウス通いしてました。
就職してから、やけに人の言葉が突き刺さるようになりました。
ぽっちゃりしてるよね。(今ならセクハラですかね?当時はそんな概念はなかったですから。)
何も食べてたないのにほっぺがプックリしていたので、
「口に飴入れてる?」
特に嫌われていたわけでもなく、どちらかと言うと愛情表現の一環としての言葉だったと思います。
しかし、当時に私は太っているという嫌悪に「とらわれ」ていたので、
その言葉だけがいつまでもリフレインして、それから暫くは落ち込みモードを引きづりました。
母がその上司に電話して抗議したくらいです。
「若い娘に太ってるというなんて!」
そのくらいあの頃は情緒不安定でした。
「痩せたい」「彼氏がいない」
だいたいこの辺りがグルグルと「とらわれて」ました。
妹が先に結婚することが決まって、その時に私は彼氏もいなかったので、出国しよう!と本気でワーホリに行く事を考えてました。
ちょうど、そのタイミングで旦那と知り合い結婚して、結局私はワーホリには行かなかったのですが。
乳がんになった後に、友人のお嫁さんが亡くなりました。
出産後に悪性度の高い病で。20歳で子供を産んで25歳で亡くなりました。
うちの子供の友達が成人式を終えてすぐ亡くなりました。
持病もないけど、病死です。
同じ一年の間の出来事でした。
私は人生がわからなくなりました。
上の記事にかかわっている人に、投げLINEをしました。
告知された当日、まだ自分の親にも言ってないのに、ピンポーン!とガンの結果を聞きにきた事です。
抗議です。
あなたのした事はとてもひどい事だ!人として最低だ!
彼女も母をガンで亡くした経験があるので、よかれと思っての事だそうでした。
「綺麗な花を見たり、空の色をみてね」
と言われました。
放射線治療に通っていた頃はちょうど桜が満開で、毎日ウォーキングもしてました。
だんだん、景色がユラユラとしてきました。そしてグラグラ回り出しました。
きっと綺麗なものなんだろうけど、綺麗ってどんな感覚なのかわからなくなりました。
今は、少し花を見ると「綺麗だな」と思えます。
少し私の状態も落ち着いた時に、ある商業施設で老婦人にエスカレーターの先を譲りました。
すると、
「年寄りは暇で時間はたっぷりあるから大丈夫ですよ、人生の先の時間は短いけどね」
と返ってきました。
その時のわたしには嫌味に聞こえました。
長生きしている老人がほざいてる。
ほんのすれ違った人との会話です。
その老人からしたら、わたしはその人よりかは若く元気に見えます。
その言葉はそれ以上もそれ以下でもない意味です。
こういった事を通して、人との付き合いは嫌だな!となるのかもしれません。
でも今は、そうとも思わない自分もいて、
今はまだそのあたりをうまく説明できなのですが。
人との付き合いは煩わしくもあれど、
しかし人は、人の温もりが何よりも幸福。
そう思うこともあります。
人の背景を想像しながら言葉を発す。
それは難しいことなのですね。
自分でもそれはとても難しいのだから、それを人に求めてるのは難しいと言う事です。
ブログも同じですよね。
よく読まないでコメントとかもよくありますが。
なのでコメント欄外したりとか、なりますよね。
ずけずけと踏み込まれるのも嫌、放って置かれるのも嫌、距離感。